
日商簿記の試験日を確認してみよう

試験勉強の日程を計画したいけど今からだと
どの試験日を目標にしたら良いのだろう?
なんてお考えではないですか?
日商簿記検定は級によっては試験が年に3回あります。
試験日を確認し計画的に勉強して行くことで合格に近づいて行く事が出来ます。
簿記は基礎学習と問題演習を反復して解く事で技能として身に付きます。
この記事を読んでもらえると日商簿記の試験日や簿記検定までの合格に必要な試験勉強の日程を計画する事が出来るようになりますよ!
試験日を確認しよう
2020年度の日商簿記検定各級の試験日です。
級 | 試験日 | 申込期限 | 受験料(税込) |
1級 | 11月15日 | 10月2日 | 7,850円 |
2級 | 11月15日、翌年2月28日 | 10月2日、翌年1月15日 | 4,720円 |
3級 | 同上 | 同上 | 2,850円 |
簿記初級 | 毎月第3金曜日 | 試験間際でも可 | 2,200円 |
原価計算初級 | 同上 | 同上 | 同上 |
2020年度日商簿記検定試験につきましては、6月の試験は新型コロナウイルスの影響により中止となっていますので注意しましょう!
1級は6月と11月の年2回、2級と3級は6月、11月、翌年2月の3回それぞれ日曜日に行われるのが通例となっています。
申込は試験日のおよそ2か月前より開始されます。
申込受付は各地方商工会議所で取り扱っています。それぞれの試験に申込期限がありますので注意が必要です。受験をお考えの方は、まずは試験日等について最寄りの商工会議所に問い合わせてみましょう。
試験会場は、近隣の大学や研修施設のセミナールームなどとなっていますが、受験票が届くまで未定となっていますで、受験票が届いたら必ず移動手段含めて確認するようにしましょう。
遅刻は厳禁です。試験開始後30分経過した場合は棄権とみなされてしまいます。
その際は受験料の返金は行われませんので気を付けましょう。
初級試験については、毎月開催されています。
また受験は他の級と違いネット試験会場で行われます。
申込については、試験日間際でも可能です。申込可能日や試験日は各ネット試験会場が定めていますので、受験を希望される際は事前に確認しましょう。
試験実施場所は全国の商工会議所パソコン教室等と比較的に地方在住の方でも受験しやすくなっています。
また、初級試験は受験当日に結果発表されますので、自身の習熟度の確認や試験慣れする事が出来ますよ。
まだ間に合う試験対策
勉強時間の目安を見てみましょう。
資格スクールを受講した場合の勉強時間の目安 | ||||
級 | 初級 | 3級 | 2級 | 1級 |
時間 | 10時間 | 100時間 | 200時間 | 500時間 |
勉強期間 | 1週間 | 3か月 | 6か月 | 1年 |
各級の勉強時間の目安は週5日で日に2時間程度を試験勉強に投下する事を想定しています。
初級
簿記初級と原価計算初級の2科目からなります。
勉強量としては、3級の10分の1程になっています。
独学でも十分に合格が狙えますので、簿記に初めて触れる方や基礎学習の習熟度を確認するのに最適です。
簿記は基礎学習が最も重要です。
最難関試験の日商簿記1級であっても計算や出題は複雑になりますが、基本的にやる事は足し算、引き算、掛け算、割り算で計算し複式簿記の原理原則に則って処理する事に変わりはありません。
つまり基礎さえしっかり固めていれば、上位資格についても勉強量さえこなす事が出来たら合格が狙えるという事です。
もし、上位資格を受験していてなかなか合格出来ないという方は一度、簿記の基礎の基礎まで立ち返って原理原則を学び直す事が合格への近道になるかもしれません。
日商簿記検定3級
勉強時間は100時間、期間にして3か月程です。
履歴書に記載出来るのは日商簿記検定3級からです。
簿記の知識はコスト管理や売上目標の明確化など事業規模や業種を問わず全てのビジネスパーソンに共通して役立つスキルですので、勉強しておいて損はありません。
先の勉強の目安時間は資格スクールを受講した場合を想定していますので、全ての級に言える事ですが、独学で試験勉強を行う場合は3割増し程度の勉強時間を要するとお考え下さい。
つまり資格スクールを受講する事で勉強に費やす時間を買う事が出来ると考える事も出来ます。
日商簿記検定2級
勉強時間は200時間、期間にして6か月程です。
簿記を学ぶ方で日商簿記検定2級を取得出来るか否かが鬼門になっています。
というのも日商簿記検定2級では、3級までの学習内容に加えて銀行勘定調整表など高度な商業簿記さらに工業簿記が新たに試験科目に登場します。
工業簿記は製造業において必要不可欠な考え方です。損益分岐分析や管理会計など実務でも重要になる論点を学ぶ事が出来ます。
経理部門や管理職では必須の考え方になるので、将来的に会計の世界で生きていきたいと考える場合は資格取得がマストになります。
日商簿記検定1級
勉強時間は500時間、期間にして1年程です。
合格する事で会計専門職である税理士の受験資格が得られます。
より専門性を深めたい方や税理士を目指す際の登竜門となっています。
日商簿記検定1級試験のみ落とす試験となっており、試験科目4科目のうち1科目でも40点以下の場合は不合格になります。
合格率も10%程と全商や全経も含めた全簿記検定の中で最難関となっています。
試験勉強の日程計画
PDCAとはアメリカの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミングが提唱する考え方で、広く品質管理に用いられPDCAサイクルを作る事で物事を継続的に改善しサステナブル[1]社会の持続的な発展をもたらします。
PCDAを活用する事が合格への鍵になります。試験勉強だけでなくビジネスにおいても広く活用できます。
- Plan=計画
- Do=実行
- Check=評価
- Action=改善
それでは具体的に簿記検定をPDCAに当てはめて見て行きましょう。
資格スクールでは、学習初期から試験までカリキュラムが組まれていますが、おおよそ学習時間の40%は個別の問題演習や模擬試験に充てる事で合格率をより高められます。
Plan=計画
目標達成出来るように具体的なものにします。期限の決まっているものは、タスクを整理し日毎のToDoなどスケジュールまで落とし込みます。
例えば、簿記検定の計画を作成すると目標は資格取得、期限は試験日までです。
期限までの目標達成に向けて日毎の行動計画を明確化して行きます。
- 何をするのか:資格取得
- なぜするのか:スキルアップのため
- どのくらい :既定のページまで
- いつまでに :22時から24時まで
というように、小さな目標を計画します。
Do=実行
計画を元に実行します。
実行した結果は、「Check=評価」出来るように必ずメモしておきましょう。
出来た事は自身の理解度を確認する為に大事ですが、出来なかった事の方が課題解決に向けた評価の際に重要になります。
簿記検定の場合は、テキストで基礎知識を付けたり問題演習を通して理解を深めます。
Check=評価
計画に沿った実行が出来たのかを検証しましょう。
計画に照らして進捗は達成出来ているのか?また、何が出来て何が出来ないのか?という達成と未達成を明確にして課題を洗い出します。
実行の際のメモを元に達成度について、記入者バイアスがかからないように既定の学習工程まで進んでいるか否かという定量的な判断基準により評価しましょう。
Action=改善
検証でわかったことから、課題の解決を考えます。
実行した結果、達成している項目は継続して行い、未達成項目については、テキストによる基礎知識に立ち返って再確認するなど改善策を講じて行きます。
改善策がまとまったら明日からの計画(Plan)につなげて考えるのがポイントです。
PDCAは日毎、週毎、月毎に細分化し目標達成に向けて繰り返して行きます。
そうする事でPDCAサイクルが出来上がり合格へ向けて成長を続ける事が出来ます。
簿記検定は、いずれの試験についても言えますが、テキストによる基礎学習をいかに効率良く終わらせるか、そして試験までに問題演習を何問解いたかで合否が分かれます。
つまり、問題演習を解けば解くほど合格に近づく事が出来ますので、資格スクールなども使い効率よくPDCAサイクルを早めて行きましょう!
まとめ
- 試験日は1級は6月と11月の2回、2・3級は6月、11月、翌年2月の3回行われる
- 2020年度の6月試験は新型コロナウイルスの影響で中止
- 簿記検定は基礎学習が大事。基礎さえ出来れば後は学習量の積み重ね
- PDCAでこまめに進捗確認
- PDCAサイクルで合格へ近づける
最後までお読み頂きありがとうございます。
当記事が読者方のお役に立てたら幸いです。
References
↑1 | 社会の持続的な発展 |
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