
NISAで投資信託を運用するメリットは何なんだろう?

投資効率の高い投資信託が知りたい!
なんてお考えではないですか?
R&Iファンド大賞は、投資効率性を示すシャープレシオ[1] … Continue readingのみにより受賞ファンドを選定しているのでリスクに見合った、またはそれ以上のリターンを上げている投資信託しか受賞出来ません!
この記事を読んでもらえるとR&Iファンド大賞で最優秀ファンドに選ばれたNISAで運用出来る投資効率の高い投資信託について理解してもらう事が出来ますよ!
R&Iファンド大賞のNISA部門とは?
NISAで運用可能な投資信託を対象として過去3年間で運用実績が上位75%以上に入り続けているファンドの内2020年3月末時点で最も運用実績の高い銘柄を最優秀ファンドとして表彰しています。
NISAとは、国が主導する少額投資非課税制度です。年間120万円までの投資額について向こう5年間売却益[2]キャピタルゲイン・配当金[3]インカムゲインに対する課税が免除されます。通常は売却益・配当金に対して20.315%の税金が課せられますので、NISA口座で運用し非課税にする事でトータルリターンを高める事が出来ます。
また、NISAの非課税期間は5年間ですが、非課税期間終了後に翌年の非課税投資枠へ移管する[4]ロールオーバー事でさらに5年間非課税期間を延長する事が可能です。
NISA口座で運用可能な金融商品は、投資信託・国内外上場株式・国内外ETF[5]上場投資信託など多種多様な資産が対象になっています。
R&Iファンド大賞のNISA部門最優秀ファンド一覧
R&Iファンド大賞のNISA部門で最優秀ファンドに選ばれた投資信託を一覧にしてみました。
数値はモーニングスターで確認出来る運用実績に基づいて作表しました。
NISA部門では、アクティブファンドからインデックスファンドまで様々な投資信託が最優秀ファンドに選ばれています。
それぞれの投資信託の特徴から自身の投資目的にあったファンドを見つけてみましょう!
フィデリティ・日本優良株・ファンド
アメリカに本拠を置く世界的な資産運用会社フィデリティ・インベストメンツの日本法人フィデリティ投信がTOPIX100を上回る投資成果を目指して運用しています。
TOPIX100とは、TOPIXを構成する銘柄から特に時価総額と流動性の高い企業100社により構成される株価指数です。
組入上位銘柄
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
キーエンス | 電気機器 | 5.1% |
伊藤忠商事 | 卸売 | 4.1% |
SMC | 機械 | 3.9% |
東京海上ホールディングス | 保険 | 3.7% |
東京エレクトロン | 電気機器 | 3.5% |
アナリストの実地調査にて得られた企業情報を元に利益成長性が高いもしくは高くなる可能性のあると判断した企業へ選別投資を行っています。
業種としては、電気機器20.6%・情報・通信13.0%・機械13.0%の順に組入比率が高く、円高傾向が強まる中で、情報・通信など内需企業には恩恵がもたらされると考えられますが、電気機器や機械で外需を主要な収益源とする企業は苦境に立たされると思われます。
運用実績
利回り | シャープレシオ |
6.55% | 0.39 |
過去3年間の信託報酬控除後の利回りは6.55%です。TOPIX100をベンチマークとするインデックスファンドの利回りが、1.54%ですので、個別企業調査による選別投資が奏功していると言えます。
シャープレシオは0.39です。カテゴリ平均が0.3なので高い利益効率であるのが分かります。
コスト
買付手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
3.3% | 1.65% | かかりません |
買付手数料は購入価格に対して3.3%です。
信託報酬は1.65%です。カテゴリ平均が1.21%ですので割高感があります。
信託財産留保額はかかりません。
買付手数料については、ネット証券会社であれば無料としていますのでSBI証券や楽天証券などでNISA口座を開設する事でコストを節約する事が出来ます。
新光日本小型株ファンド
アセットマネジメントOneが企業調査などにより成長期待が高い銘柄へ選別投資を行う事で中長期的に信託財産[6]投資家の投下資金の最大化を目指して運用しています。
組入上位銘柄
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
ラクス | 情報・通信 | 3.5% |
ジャパンエレベーターサービスホールディングス | サービス | 3.4% |
SHIFT | 情報・通信 | 2.7% |
レーザーテック | 電気機器 | 2.5% |
メルカリ | 情報・通信 | 2.3% |
日本の小型株について「成長産業の勝ち組企業」「地味な業種の変化企業」「リベンジ企業」「新規公開企業(IPO)」の4つのキーワードにより成長性を期待できる企業を選別して投資しています。
業種としては、情報・通信29.6%、サービス業20.0%、化学7%の順で多く組み入れられています。
株価の妥当性についても投資判断に用いられており、割高になった銘柄を売却し割安の株を買い増す事でトータルリターンの最大化が行われています。
運用実績
利回り | シャープレシオ |
17.30% | 0.76 |
過去3年間の信託報酬控除後の利回りは、17.30%です。カテゴリ平均が6.95%なので、ファンドのコンセプトや銘柄選定が奏功していると言えます。
シャープレシオは0.76と極めて高く、カテゴリ平均0.28を大きく上回っています。
コスト
買付手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
3.3% | 1.76% | 0.3% |
買付手数料は3.3%です。
信託報酬は1.76%です。国内小型株を投資対象とするアクティブファンドでは平均的な手数料率です。
信託財産留保額は0.3%です。
野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
野村アセットマネジメントがテーマを複数設定し新興国を含むグローバルな視点で銘柄を選定し中長期的な成長を目指して運用しています。
組入上位銘柄
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
Amazon | 小売 | 5.8% |
Microsoft | ソフトウェアサービス | 5.5% |
ADOBE | ソフトウェアサービス | 4.5% |
ZOOM VIDEO COMMUNICATIONS | ソフトウェアサービス | 4.4% |
MASTERCARD | ソフトウェアサービス | 3.2% |
投資対象地域としては、上位からアメリカ75.1%、カナダ3.6%、イギリス2.7%です。
業種では、ソフトウェアサービス34.9%、ヘルスケア12.1%、小売8.7%の順に高くなっています。
テーマ別には、AIクラウドサービス22.2%、高齢化社会17.9%、アウトソーシング12.1%です。
テーマを複数設定し、そのテーマに沿った長期的な成長が見込まれる銘柄へ選別投資しています。テーマは随時見直され組入銘柄についても入替が行われます。
運用実績
利回り | シャープレシオ |
15.60% | 0.93 |
過去3年間の信託報酬控除後の利回りは、15.60%です。カテゴリ平均が2.61%ですのでテーマの設定や銘柄選定が正確に時流を捉えられていると言えます。
シャープレシオは0.93と極めて高く、カテゴリ平均が0.19なのでリスクをコントロールしリターンの最大化が図られ非常に効率の良い運用がされています。
コスト
買付手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
3.3% | 1.71% | 0.3% |
買付手数料は3.3%です。
信託報酬は1.71%です。カテゴリ平均は1.27%ですので割高な手数料設定だと言えます。
信託財産留保額は0.3%です。
買付手数料が設定されているため少額の積立投資には不向きです。まとまった資金で一度に買ってしまうか、買付手数料が無料なネット証券会社で購入するとコストを抑えられます。
ダイワ・ライフ・バランス30
大和アセットマネジメントが、国内外株式・債券を組み合わせて運用するバランスファンドです。
ファンド全体の資産配分は、およそ国内外株式30%・国内外債券70%となるように配分されています。
各資産について、国内株式はTOPIX[7]東京証券取引所第一部に上場する企業により構成される株価指数・国内債券はNOMURA-BPI総合指数[8]日本の債券市場の全体の動向を反映する指数・外国株式はMSCIコクサイ指数[9]日本を除く先進国および新興国株式により構成される指数・外国債券はFTSE世界国債インデックス[10]日本を含む世界の債券市場の動向を反映する指数に連動する投資成果を目指して運用しています。
組入上位銘柄(株式)
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
トヨタ自動車 | 一般消費財 | 0.7% |
Apple | 情報技術 | 0.5% |
ソフトバンクグループ | コミュニケーション | 0.4% |
ソニー | 一般消費財 | 0.4% |
S&P500 EMINI 先物 | - | 0.4% |
株式の資産配分としては、国内株式20.1%、外国株式10.1%です。
TOPIXとMSCIコクサイ指数に連動する運用が行われており、ほぼ全ての世界株式市場をカバーしています。
S&P500 EMINI 先物については、リスクヘッジ[11]リスクを回避のために運用されています。
組入上位銘柄(債券)
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
5年国債 | 日本国債 | 1.0% |
10年国債 | 日本国債 | 0.8% |
5年国債 | 日本国債 | 0.7% |
10年国債 | 日本国債 | 0.7% |
5年国債 | 日本国債 | 0.7% |
債券の資産配分は、国内債券54.5%、外国債券15.0%です。
国内の中長期国債が50%以上のウェイトを占めるため成長性よりも安定性を重視しているファンドだと言えます。
運用実績
利回り | シャープレシオ |
2.01% | 0.43 |
過去3年間の信託報酬控除後の利回りは2.01%です。デフォルト[12]債務不履行。期限が経過しても発行元が債券を買い取らない事に陥るリスクとして株式や社債の場合は出資企業の倒産が考えられますが、債券の場合は発行する国が破綻した場合です。運用資産全体の70%程を債券により運用しており国内債券の割合も高いため為替リスクも少なく底堅い運用益が期待できます。
シャープレシオは0.43です。債券で資産全体のリスクをコントロールしつつ国内外株式を組入ており全世界の株式市場の成長性も取り入れている事で、投資効率性を高めています。
コスト
買付手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
かかりません | 0.20% | かかりません |
購入時と売却時には手数料はかかりません。
信託報酬は0.20%です。カテゴリ平均が1.04%ですので極めて低い手数料率設定がなされています。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
ニッセイアセットマネジメントが国内外の株式・債券4つの資産にそれぞれ約25%ずつ資産配分されて運用されるバランスファンドです。
各資産については、ダイワ・ライフ・バランス30と同様の指数に連動する投資成果を目指して運用しています。
組入上位銘柄(株式)
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
Apple | 情報技術 | 4.8% |
Microsoft | 情報技術 | 3.6% |
トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 3.4% |
Amazon | 一般消費財 | 3.2% |
ソフトバンクグループ | 情報・通信 | 2.2% |
資産配分は国内株式25.5%、外国株式24.3%合わせて、およそ全体資産のおよそ50%を占めます。
外国株式についても多くのウェイトを割く事で AppleやMicrosoftと言ったアメリカの世界企業の成長をより多く享受する事が出来ます。
組入上位銘柄(債券)
銘柄名 | 組入比率 |
日本国債 | 25.2% |
米国債 | 18.0% |
英国債 | 1.1% |
フランス国債 | 0.9% |
スイス国債 | 0.875% |
資産配分は国内債券25.2%、外国債券25.0%です。
債券についても国内外債券がおよそ25%と等分に配分されています。日本とアメリカ債券が過半を占めていますので、デフォルトに陥るリスクは世界一低いと考えられます。なぜなら国債の債務不履行は、国家の経済破綻を意味するからです。
運用実績
利回り | シャープレシオ |
3.13% | 0.38 |
過去3年間の信託報酬控除後の利回りは3.13%です。株式や国内債券よりも利回りの高い外国債券のウェイトが高い事で債券比率の高い投資信託よりも高い利回りが実現しています。
しかし、資産全体に占める外国株式・債券の比率が高いだけ為替リスクを相応に高めています。
コスト
買付手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
かかりません | 0.15% | かかりません |
購入時・売却時の手数料はかかりません。
信託報酬は、0.18%です。インデックスファンドと考えても0.5%を切るほどの低廉な料率設定になっています。つみたてNISAで長期投資をすると考えると10年でも1.8%です。仮に年率1.8%の投資信託を運用すると10年で18%です。長期投資の場合は10倍の手数料率の違いが複利で掛かる事になります。そのためアクティブファンドには市場平均(インデックス)の10倍の利回りを出し続ける事が求められます。
ダイワ・ライフ・バランス70
大和アセットマネジメントが、国内外株式・債券を組み合わせて運用するバランスファンドです。
ファンド全体の資産配分は、およそ国内外株式70%・国内外債券30%となるように配分されています。
組入上位銘柄(株式)
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
トヨタ自動車 | 一般消費財 | 1.5% |
Apple | 情報技術 | 1.1% |
S&P500 EMINI 先物 | - | 1.1% |
ソフトバンクグループ | コミュニケーション | 1.0% |
ソニー | 一般消費財 | 1.0% |
資産配分は国内株式44.8%、外国株式25%です。
先述のダイワ・ライフ・バランス30よりも株式比率を高めて、より市場の成長性を取り入れるように資産配分がなされています。
組入上位銘柄(債券)
銘柄名 | 業種 | 組入比率 |
5年国債 | 日本国債 | 0.4% |
10年国債 | 日本国債 | 0.3% |
5年国債 | 日本国債 | 0.3% |
10年国債 | 日本国債 | 0.2% |
5年国債 | 日本国債 | 0.2% |
資産配分は国内債券19.8%、外国債券9.9%です。
外国株式・債券の比率は30%弱に抑えられているので比較的に円高になった際に資産が目減りする為替リスクが資産全体に与える影響は低いと言えます。
運用実績
利回り | シャープレシオ |
2.89% | 0.26 |
過去3年間の信託報酬控除後の利回りは2.89%です。先述のニッセイ・インデックスバランスファンドよりも株式比率が高いにも関わらず運用利回りは劣っています。3年という期間の中には米中貿易摩擦による中国の経済成長の鈍化を受けた日本市場の低迷、さらにコロナショックによる暴落など株式ことに日本株式市場への悪材料が多いためと考えられます。
今後は世界的な低金利時代に突入するため、将来的には債券を多く組み入れた投資信託よりも高いリターンが期待されます。
コスト
買付手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
かかりません | 0.24% | かかりません |
購入時・売却時の手数料はかかりません。
信託報酬は0.24%と低く抑えられており顧客本位の投資信託だと言えます。
R&Iファンド大賞のNISA部門まとめ
- 株式や投資信託の売却益には20.315%の税金がかかる
- NISAでは株式・投資信託の売却益・配当金(分配金)が非課税
- NISAは株式・投資信託・ETFが運用できる
- つみたてNISAでは投資信託が運用できる
- NISAでは5年・つみたてNISAでは20年非課税
- インデックスファンドは手数料率が低い
- アクティブファンドは手数料の差分だけ高いリターンが求められる
最後までお読み頂きありがとうございます。
当記事が読者方のお役に立てたら幸いです。
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